67回放射線計測

67回

勉強不足のため不完全ではありますが、少しでも参考になればと思います。

AM

78 光子のみに定義されるのはどれか。

1.W 値
2.カーマ 
3.阻止能 
4.照射線量 
5.吸収線量

解 4

放射線計測メモ1を参考にしてください。

79 熱中性子線の測定において(n,a)反応を利用するのはどれか。

1.BF3 計数管
2.GM 計数管
3.金箔検出器 
4.Ge(Li)半導体検出器 
5.Na(ITl)シンチレーション検出器

解 1

BF3 計数管は、次の反応を利用して中性子を測定します。10B(n、α)7Li

80 ブラッグ・グレイの空洞理論で正しいのはどれか。 2つ選べ。

1.X 線と γ線のみに適用できる。 
2.空洞内での一次線の相互作用は無視できる。 
3.空洞内の電離量から物質の吸収線量を求める。 
4.空洞の大きさは二次電子の飛程に比べ十分に大きい。 
5.空気と物質の吸収線量の比はそれぞれの質量阻止能の積に等しい。

解 2、3

放射線計測のメモ2を参照して下さい。

81 Si 半導体検出器の空洞電離箱に対する感度比で最も近いのはどれか。 ただし、両者の有感体積は等しいものとする。

1. 20 
2. 200 
3. 2,000 
4. 20,000 
5.200,000

解 4

調査中

82 放射線計測装置の特性について正しいのはどれか。 2つ選べ。

1.比例計数管には PR ガスが用いられる。
2.高純度 Ge 検出器は常時冷却する必要がある。
3.2 π 型ガスフロー比例計数管の幾何学的効率はほぼ 1である。
4.GM 計数管では計数率が大きいとき分解時間に係る補正が必要となる。 
5.Na(ITl)シンチレーション検出器は電離箱に比べX線に対する感度が低い。

解 1、4

2.高純度 Ge 検出器は使用時のみ冷却する必要がある。

3.2 π 型ガスフロー比例計数管の幾何学的効率は0,5である。4π型が1。

5.Na(ITl)シンチレーション検出器は電離箱に比べX線に対する感度が高い。

PM

79 重荷電粒子線で誤っているのはどれか。

1.水中を直線的に進む。 
2.放射損失は無視できる。 
3.電離は飛程の終端部で急激に増大する。 
4.衝突損失は運動エネルギーに比例する。 
5.衝突損失は粒子の電荷の 2 乗に比例する。

解 4

荷電粒子に用いられる阻止能は、飛跡に沿った単位長さ当たりのエネルギー損失です。放射損失はほとんど無視して良く、衝突阻止能について考えます。

荷電粒子の衝突阻止能について

比例 荷電粒子の原子番号Z2、質量

反比例 速度v2、運動エネルギー

80 放射線測定器の原理と関係する事項の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。

1.TLD      紫外線
2.OSLD     加熱
3.ガラス線量計  着色
4.半導体検出器  電離作用 
5.フリッケ線量計 酸化現象

解 4、5

放射線計測装置の概要2を参考にしてください。

81 放射性試料の計数率を測定した結果 400 ± 10 cpm となった。 この測定時間[分]はどれか。 ただし、測定値はポアソン分布に従うものとする。

1.0.25 
2.0.5 
3.1 
4.2 
5.4

解 5

測定時間が関与する時の測定値 n、計数率 r は次のようになるので、使い分ける必要があります。

測定値 n / t ± √ n / t ※tは√内に入らないです。

計数率 r ± √(r/t) ※tは√内に入ります。

今回は計数率のため、400 ± √(400/t)となります。

√(400/t) = 10 を求めると、t = 4になると思います。

82 標準測定法の線質変換係数について誤っているのはどれか。

1.電離箱の種類に依存する。
2.60Co γ 線に対して 1 である。 
3.光子線では電子線に比べて大きい。 
4.主に水/空気の質量衝突阻止能比に依存する。 
5.光子線ではエネルギーが高くなると大きくなる。

解 5

成書を参考にして下さい。

83 アルミニウム板による X 線の減弱曲線を図に示す。このX線の均等度はどれか。

1.0.1 
2.0.2 
3.0.5 
4.0.8
5.1.0

解 3

t1/2 放射線の透過比が0,5になる厚さ グラフより6mm

t1/4 放射線の透過比が0,25になる厚さ グラフより15mm

均等度 = t1/2 / t1/4 = 6 / 15 ≒ 0,4

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