勉強不足のため不完全ではありますが、少しでも参考になればと思います。
AM
78 物理量と放射線の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.W値 陽子線
2.阻止能 γ線
3.カーマ 電子線
4.シーマ 中性子線
5.照射線量 X線
解 1、5
1.W値 荷電粒子に用いられるため、陽子線でOK
2.阻止能 荷電粒子に用いられるため、γ線は×
3.カーマ 非荷電粒子に用いられるため、電子線は×
4.シーマ 荷電粒子に用いられるため、中性子線は×
5.照射線量 光子のため、X線でOK
79 化学反応を利用するのはどれか。2つ選べ。
1.セリウム線量計
2.ゲルマニウム検出器
3.フォトダイオード検出器
4.Fricke<フリッケ>線量計
5.Cherenkov<チェレンコフ>検出器
解 1、4
放射線が物質を通過する際に、放射線のエネルギーを物質の化学変化に費やす性質もあります。これを利用したのが化学線量計です。主にγ線による大線量の評価に用いられます。
鉄線量計(フリッケ線量計)酸化反応(Fe2+ → Fe3+)を利用。感度は酸素濃度に依存します。
セリウム線量計 還元反応(Ce4+ → Ce3+)を利用。酸素濃度に依存しません。
80 Bragg-Gray<ブラッグ・グレイ>の空洞理論で誤っているのはどれか。
1.荷電粒子に適用できる。
2.電子平衡状態で成立する。
3.空洞内の電子フルエンスは一様である。
4.空洞の大きさは二次電子の最大飛程より小さい。
5.空気と物質の吸収線量の比は質量エネルギー吸収係数の比に等しい。
解 5
空気と物質の吸収線量の比は、質量阻止能比に等しいと思われます。
81 放射線検出器で Mg2SiO4:Tb を用いるのはどれか。
1.半導体検出器
2.蛍光ガラス線量計
3.熱ルミネセンス線量計
4.シンチレーション検出器
5.光刺激ルミネセンス線量計
解 3
Mg2SiO4:Tbは、熱蛍光線量計の代表的な素子です。
82 ゲルマニウム検出器の γ 線エネルギー校正で、500 keV と 1,000 keV の光電ピークのチャネルが 900 と 1,900 であった。光電ピークが 1,300 チャネルである未知核種のエネルギー値[keV]はどれか。 ただし、エネルギー校正曲線は直線近似できるものとする。
1.600
2.650
3.700
4.750
5.800
解 3
エネルギー差500keVで、1000チャネル離れていることになります。
つまり1keVで、2チャネルになります。
求めたい核種の光電ピーク1300チャネル
→ 900から400チャネル 高エネルギー
→ 400チャネルということは、200keV 高エネルギー
→500keV + 200keV = 700keV
PM
79 カーマ K を表す式はどれか。ただし、E は光子エネルギー、Φ はフルエンス、μtr/ρ は物質の質量エネルギー転移係数、μen/ρ は物質の質量エネルギー吸収係数、μ/ρ は物質の質量減弱係数である。
解 1
覚えましょう。
80 放射線検出器で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.GM 計数管は電子なだれを生じる。
2.自由空気電離箱は吸収線量の測定に使用される。
3.Fricke<フリッケ>線量計は還元作用を利用する。
4.熱ルミネセンス線量計は紫外線照射によって発光する。
5.ゲルマニウム検出器はエネルギースペクトルの測定に使用される。
解 1、5
2.自由空気電離箱は照射線量の測定に使用される。
3.Fricke<フリッケ>線量計は酸化作用を利用する。
4.熱ルミネセンス線量計は熱を与えることで発光する。
81 GM 計数管で試料を 10 分間測定したところ 1.2×106 カウントを得た。 この場合の真の計数率[cpm]はどれか。 ただし、この計数管の分解時間を100μs とする。
1.2.5 × 103
2.1.2 × 104
3.1.2 × 105
4.1.5 × 105
5.1.5 × 106
解 4
計算がややこしいのですが、[cps]で求めてから[cpm]にしてます。
N:真の計数率
n:実測される計数率 1.2×106/10 [cpm] = 1.2×105[cpm] → 0.2×104[cps]
τ:分解時間 100μs = 100 × 10-6[sec]
N = n / (1 – nτ)[cps] = 2.0 ×103 / ( 1 – 2.0 ×103×100 × 10-6)
= 2.0 ×103 / (1- 2.0× 10-1) = 2.0 ×103 / 0.8 = 2.5 × 103[cps]
2.5 × 103[cps] → 2.5 × 103 × 60[cpm] → 1.5 ×105 [cpm]
82 放射能の測定法でないのはどれか。
1.4π計数法
2.カロリメータ法
3.定立体角計数法
4.β – γ 同時計数法
5.Feather<フェザー>法
解 5
フェザー法は、β線の最大飛程を測定する方法です。
83 60Coγ線のエネルギースペクトルでエネルギーが最も高いのはどれか。
1.サムピーク
2.後方散乱ピーク
3.コンプトンエッジ
4.ダブルエスケープピーク
5.シングルエスケープピーク
解 1
サムピークは複数のγ線が同時にシンチレータに入り、各エネルギーの加算した位置にピークが出現します。
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