83 胃角に異常が疑われた場合の上部消化管造影検査における撮影体位で、最も適切なのはどれか。
1.右側臥位像
2.背臥位正面像
3.再立位第1斜位像
4.背臥位第1斜位像
5.半立位第2斜位像
2
背臥位正面像のイメージは、以下のようです。
84 経皮的経路による胆道系の造影検査法はどれか。
1.DIC
2.DIP
3.PTC
4.ERCP
5.MRCP
3
PTCはpercutaneous transhepatic cholangiographyの略で、経皮経肝的胆管造影です。
PTCは超音波を用いて、胆道や胆嚢を同定します。右側胸部より胆道や胆嚢を目掛けて針で穿刺し、造影剤を注入します。
針を刺し侵襲性がやや高いため、造影検査のみだけでなく、以下のような治療目的で行われることが多いと思います。
- PTBD(経皮経肝胆道ドレナージ)
- PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)
85 治療や検査の標準的な経過を説明するため、入院中の予定をスケジュール表のようにまとめた入院診療計画書はどれか。
1.クリニカルパス
2.ダブルチェック
3.チェックリスト
4.ブリーフィング
5.PDCA サイクル
1
割愛します。
86 生検の対象となる病変とガイドとして使用する装置の組合せで正しいのはどれか。
1.肺結節 ーーーーー 超音波装置
2.甲状腺結節 ーーー PET/CT装置
3.胃粘膜下腫瘍 ーー MRI装置
4.縦隔リンパ節 ーー X線透視装置
5.乳腺微細石灰化 ー マンモトーム装置
5
1.肺結節 ーーーーー CTや気管支鏡と思われます。
2.甲状腺結節 ーーー 超音波と思われます。
3.胃粘膜下腫瘍 ーー 内視鏡と思われます。
4.縦隔リンパ節 ーー CT?経験がありません。申し訳ありません。
87 オルソパントモグラム(No. 6)を示す。 矢印で示す部位で正しいのはどれか。
1.ア:中鼻甲介
2.イ:硬口蓋
3.ウ:篩骨洞
4.エ:下顎頭
5.オ:筋突起
4
ア:篩骨洞?、イ:中鼻甲介?、ウ:上顎洞?下鼻甲介?、オ 下顎骨(下顎角)
88 胸部 X 線写真(No. 7)を示す。 左上肺野に描出されるデバイスのリード線はどの血管から挿入されているか。
1.上大静脈
2.内胸静脈
3.内頸静脈
4.外側胸静脈
5.鎖骨下静脈
5
鎖骨下静脈が正解になります。
89 IVR における患者皮膚線量の低減法で正しいのはどれか。
1.拡大透視を使用する。
2.照射角度を固定する。
3.焦点皮膚間距離を短くする。
4.検出器皮膚間距離を長くする。
5.透視のパルスレートを低くする。
5
1.拡大透視を使用する。
- 管球を近づける → 皮膚線量↑
- 検出器離す → 検出器に到達する線量↓、画像作るため撮影線量↑
2.照射角度を固定する。同一部位の皮膚線量↑
3.焦点皮膚間距離を短くする。皮膚線量↑
4.検出器皮膚間距離を長くする。検出器に到達する線量↓、画像作るため撮
90 X 線 CT 検査で正しいのはどれか。
1.頭部の撮影では両手を挙上させる。
2.高分解能 CT では薄いスライス厚を使用する。
3.肺を観察するときのウインドウ幅は 100 HU 程度とする。
4.肝臓のダイナミック CT 検査では造影剤を動脈内に投与する。
5.ビームハードニングの低減には管電流を大きくすることが効果的である。
2
分解能には、XY平面上とスライス方向の2つの分解能があります。matrixを512固定と考えて良いと思うので、XY平面の分解能を上げるためにはFOVを小さくします。一方でスライス方向の分解能を上げるためには、薄いスライス厚を使用することになります。
1.頭部の撮影では両手を挙上させる。胸部や腹部撮影の時に挙上します。腕の骨によるビームハードニングが出現するため。
3.肺を観察するときのウインドウ幅は 100 HU 程度とする。WW:1500、WL:-600が目安になると思います。
4.肝臓のダイナミック CT 検査では造影剤を動脈内に投与する。静脈にボーラス注入で良いと思います。
5.ビームハードニングの低減には管電流を大きくすることが効果的である。管電圧を上げることが効果的と思われます。ただし管電圧を変えるとコントラストが変わってしまうので、ビームハードニングの原因となるものを画像に影響がないように工夫することが重要と思われます。
91 腰椎の X 線写真(No. 8)を示す。 矢印で示すのはどれか。
1.椎間腔
2.椎弓根
3.椎間関節
4.肋骨突起
5.上関節突起
2
92 頸部造影 CT(No. 9)を示す。 病変が発生した臓器はどれか。
1.気 管
2.胸 腺
3.甲状腺
4.食 道
5.内頸動脈
3
甲状腺腫瘍と思われます。
胸腺はこの高さのスライスでは描出されないと思います。普段食道は拡張していないので、図で見られるのは気管になります。血管の同定はここでは割愛します。
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