83 IVR における診療放射線技師の対応として正しいのはどれか。
1.腹腔動脈を自由呼吸下で撮影した。
2.清潔野に素手で触れた器具を置いた。
3.術者の被ばく線量を面積線量計で評価した。
4.含鉛アクリル板をできる限り X 線管に近づけて設置した。
5.ヨード造影剤を投与前に 36 °C程度まで加温して使用した。
5
ヨード造影剤を体温程度に加熱することで、粘稠度が下がります。
84 X 線撮影用グリッドの使用で正しいのはどれか。
1.被ばく線量が低下する。
2.乳房拡大撮影で使用する。
3.検出器に入る散乱線が増加する。
4.画像のコントラストが向上する。
5.管電流の大きさに応じてグリッド比を変える。
4
X線撮影用グリッドを使用することで、被写体から発生する散乱線を、検出器に到達するのを防ぐことが出来ます。よってコントラストが向上します。
85 側臥位胸部正面 X 線撮影が診断に最も有用なのはどれか。
1.胸 水
2.胸骨骨折
3.鎖骨骨折
4.消化管穿孔
5.気管支異物
1
胸部の側臥位撮影であることを考えて、胸水が正解だと思います。
86 アキレス腱の X 線撮影で正しいのはどれか。
1.拡大撮影を行う。
2.自重による負荷をかける。
3.肥厚の観察を目的とする。
4.水溶性ヨード造影剤を使用する。
5.120 kV 程度の高管電圧で撮影する。
3
アキレス腱の肥厚は、家族性高コレステロール血症の診断に用いられます。
87 X 線 CT の部分体積効果で正しいのはどれか。
1.臓器の辺縁が不明瞭になる。
2.微小な構造物の描出に役立つ。
3.管電流を大きくすることで低減する。
4.スライス厚を厚くすることで低減する。
5.リング状アーチファクトの原因になる。
1
部分体積効果のイメージは、下図のようです。スライス厚に含まれる全てのCT値が平均して画像に描出されます。
よって解答は、下図の左や右をイメージすると良いと思います。
88 肝臓の造影 CT で正しいのはどれか。
1.検査前の食事制限は必要ない。
2.一度の息止めで多時相を撮影する。
3.消化管造影の直後に行っても問題ない。
4.造影剤を 30〜60 分程度かけて点滴する。
5.検査前に推算糸球体濾過量<eGFR>を確認する。
5
肝臓の造影CTは、ヨード造影剤を使用することが一般的と思われます。よって検査前にeGFRを確認します。
89 右手 X 線撮影 PA 像の部分像No. 10を示す。 舟状骨はどれか
1.A
2.B
3.C
4.D
5.E
4
A 大菱形骨、B 小菱形骨、C 有頭骨、E 月状骨
90 腫瘤性病変を含む乳房の X 線写真No. 11を示す。 正しいのはどれか。
1.頭尾方向撮影である。
2.腫瘤濃度は高濃度である。
3.腫瘤辺縁は境界明瞭である。
4.乳房の構成は高濃度である。
5.腫瘤占拠部位は X 領域である。
2
MLO撮影の画像で、右乳房に高濃度の腫瘤が観察されます。
91 骨盤部の血管造影写真No. 12を示す。 正しい組合せはどれか。
1.ア 総腸骨動脈
2.イ 内腸骨動脈
3.ウ 外腸骨動脈
4.エ 浅大腿動脈
5.オ 膝窩動脈
3
ア 内腸骨動脈、イ 総腸骨動脈、エ 総大腿動脈、オ 浅大腿動脈
92 骨盤部の CT 像No. 13を示す。 矢印で示すのはどれか。
1.精 索
2.直 腸
3.膀 胱
4.前立腺
5.肛門挙筋
4
男性骨盤のCT画像で、矢印は前立腺になります。
コメント