15 MRI の高速 SE 法において撮影時間が短縮するのはどれか。
1.エコー時間の延長
2.視野サイズの拡大
3.繰り返し時間の延長
4.再収束パルス数の増加
5.位相エンコード数の増加
4
MRIの撮像時間は、次式で表されます。
撮像時間 = TR × Ny × NEX ÷ ETL (÷ リダクションファクター)
TR:繰り返し時間、Ny:位相エンコードステップ数、NEX:加算回数、ETL:エコートレイン数、リダクションファクターはパラレルイメージングを使用した時
16 脳のTOF<time-of-flight>MRA で脳実質の信号を抑制するのに併用されるのはどれか。
1.IR<inversion recovery>パルス
2.DE<driven equilibrium>パルス
3.MT<magnetization transfer>パルス
4.MPG<motion probing gradient>パルス
5.CHESS<chemical shift selective>パルス
3
頭部MRAでは、MTパルスを併用して脳実質の信号を低下させます。
17 MRI において SAR の増大に関係するのはどれか。
1.エコー時間
2.視野サイズ
3.スライス数
4.スライス選択傾斜磁場
5.位相エンコード傾斜磁場
3
SARav ∝ σD(B0θR)2 / ρ
あまり影響がないと思われます。 → σ:球体の電気伝導度、ρ:球体密度
めちゃ影響ありと思います。 → R:半径、B0 :静磁場強度、θ:フリップ角
まあ影響ありと思います。 → D:duty cycle 単位時間当たりの出力時間の割合です
duty cycleは、スライス数、RFパルス時間に比例し、繰り返し時間に反比例します。
18 脳出血の MR 像で T1強調像と T2強調像の両方で高信号となるのはどれか。
1.ヘモジデリン
2.オキシヘモグロビン
3.デオキシヘモグロビン
4.赤血球内メトヘモグロビン
5.赤血球外メトヘモグロビン
5
脳出血は、以下のよう経時的に変化します。
オキシヘモグロビン>デオキシヘモグロビン>赤血球内メトヘモグロビン>赤血球外メトヘモグロビン>ヘモジデリン
T1W、T2Wの両方で高信号となるのは、赤血球外メトヘモグロビンです。
19 MRI のトランケーションアーチファクトで正しいのはどれか。
1.スライス間隔が狭い場合に発生しやすい。
2.収集マトリックスを大きくすると軽減する。
3.静磁場の局所不均一性による位相エラーで発生する。
4.同じボクセル内に水と脂肪が同量存在する場合に大きくなる。
5.撮影領域の範囲外にあるものが画像領域に入り込むことによって生じる。
2
MRIは有限の値(マトリックス数や撮像時間など)でデータ収集を行うため、信号強度が急に変化する境界で縞状のアーチファクトが生じることがあります。これをトランケーションアーチファクトと言います。
対策としては、マトリックス数を増やします。(エンコード数を増やす、空間分解能を上げる等と同じ意味です。)
20 女性骨盤 MRI の T2強調矢状断像(No. 1)を示す。 正しい組合せはどれか。
1.ア 第5腰椎
2.イ 小腸
3.ウ 肛門
4.エ 子宮頸部
5.オ 大陰唇
2
ア:仙椎、ウ:子宮体部、エ:直腸、オ:恥骨 or 坐骨
21 心臓シネ MRI の四腔像(No. 2)を示す。 正しい組合せはどれか。
1.ア 僧帽弁
2.イ 側壁
3.ウ 心尖部
4.エ 右心耳
5.オ 肺動脈弁
3
ア:三尖弁、イ:中隔、エ:脂肪?、オ:僧帽弁
22 脳 MRI の T2強調像(No. 3)を示す。 MR 像 A に示された部位を撮影した画像はどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ
3
以下の3点を確認して、アプローチ出来ると思われます。
23 甲状腺左葉(*印)の超音波横断像(No. 4)を示す。 正しい組合せはどれか。
1.ア 胸鎖乳突筋
2.イ 椎体
3.ウ 内頸静脈
4.エ 内頸動脈
5.オ 食道
1
イ:気管、ウ:総頸動脈、エ:内頸動脈、オ:頸長筋
24 無散瞳眼底写真(No. 5)を示す。 矢印で示すのはどれか。
1.黄 斑
2.網 膜
3.水晶体
4.中心窩
5.視神経乳頭
5
割愛します。
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