15 超音波検査について正しいのはどれか。
1.立位では行わない。
2.探触子による圧迫は禁忌である。
3.臥位に加え側臥位や半坐位でも行う。
4.骨盤部検査では直前に排尿させてから行う。
5.エコーゼリーは使用前によく攪拌してから用いる。
3
超音波検査は、仰臥位・側臥位・半坐位・坐位・四つん這い・立位・腹臥位など様々な体位で検査が行われます。
16 心エコーの胸骨左縁左室長軸断層像で描出されにくいのはどれか。
1.左心房
2.右心室
3.僧帽弁
4.上大静脈
5.心室中隔
4
上大静脈は描出されにくいです。
17 無散瞳眼底写真撮影装置で正しいのはどれか。
1.観察光は白色光である。
2.撮影画角は 75 度である。
3.照明光はリング状である。
4.被検眼に最も近いレンズは接眼レンズである。
5.レッドフリー画像は白内障の診断に用いられる。
3
1.観察光には赤外線が使用されます。
2.撮影画角は 50度前後が主流のようです。
4.被検眼に最も近いレンズは対物レンズです。
5.レッドフリー画像は緑内障の診断に用いられます。
18 MRI 造影剤について正しいのはどれか。
1.致死的副作用はない。
2.細胞外液性造影剤はT2緩和時間を短縮しない。
3.SPIO は T2強調像もしくは T2*強調像で評価する。
4.MRCP では消化管造影剤は陽性造影剤として用いられる。
5.Gd – EOB – DTPA は投与後 15 分前後から肝細胞に移行する。
3
SPIOは基本的に陰性造影剤として使用されるので、T2W or T2*で評価されます。
EOBの投与後15分前後を、肝細胞相と言います。造影剤が、胆道から排泄がされるタイミングになります。
19 膝の MRI 検査前の準備として適切なのはどれか。
1.患者の両手は腹部で組んだ状態とする。
2.膝用コイルのケーブルが長い場合はループ状に配置する。
3.膝以外の場所に湿布薬を貼っている場合は剝がさずに検査する。
4.両側の大腿が直接接触しそうな場合は間にクッションをはさむ。
5.条件付き MRI 対応ペースメーカを植え込んでいる場合は制限なく検査を行ってもよい。
4
ループを形成しないように注意します。
20 3T MRI装置における脂肪と水の共鳴周波数差[Hz]に最も近いのはどれか。 ただし、1H の磁気回転比は 42.6 MHz・T-1とする。
1. 36.5
2. 49.7
3. 149
4. 224
5. 447
5
3,5[ppm] × 42.6[MHz・T-1] × 3[T] = 447.3[Hz]
ppmは10-6 、MHzは106Hzのため、結果の単位が[Hz]になります。
21 SE 法によって TR 400 ms、TE 10 ms で撮影された頭部 MR 像について正しいのはどれか。
1.脂肪は低信号で描出される。
2.脳梗塞は高信号で描出される。
3.脳脊髄液は高信号で描出される。
4.脳下垂体後葉は高信号で描出される。
5.灰白質は白質よりも高信号で描出される。
4
T1W画像で、下垂体後葉は高信号で描出されます。
22 拡散強調像について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.真の拡散係数が得られる。
2.脂肪抑制法が併用される。
3.組織のT2値の影響を受ける。
4.急性期脳梗塞は低信号に描出される。
5.撮影には一般的に SE 法が用いられる。
2,3
拡散強調画像では、化学アーチファクトが位相エンコード方向に出現します。この対策として脂肪抑制を行うのが一般的と思われます。
拡散強調画像は、あくまでも拡散を強調している画像です。完全に拡散を画像化しているのではないので、T2値や密度の影響も受けます。
23 腰椎 MRI の矢状断像で呼吸性アーチファクトを軽減する方法として正しいのはどれか。
1.TE を長くする。
2.フリップ角を大きくする。
3.位相エンコード方向を頭尾方向にする。
4.腰椎にサチュレーションパルスを付加する。
5.MT<magnetization transfer>パルスを付加する。
3
呼吸などの動きのアーチファクトは、位相方向に出現します。よってエンコードを方向を変えることで、アーチファクト対策となります。(スワッピングと言います。)
24 ファンクショナル MRI で正しいのはどれか。
1.造影剤を使用する。
2.データ取得に SE 法を用いる。
3.脳実質の動きを画像化している。
4.データ処理に最大値投影法を用いる。
5.運動野を描出するためには指先の運動を行う。
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ファンクショナルMRIは、タスクを行うことで、脳の血流変化を捉えるという手法になります。運動野を描出したい場合、指先のタップ動作などを行い、この時の脳血流の変化を捉えます。
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