15 パラレルイメージングを併用した高速スピンエコー法で撮影した場合の撮影時間 [s]はどれか。ただし、TR 4,000 ms、TE 100 ms、FOV 32 cm、周波数エンコード数 512、 位相エンコード数 256、エコートレイン数 32、加算回数2、パラレルイメージング ファクタ4とする。
- 8
- 16
- 32
- 262
- 512
2
撮影時間 = TR[ms] × 位相エンコード数 × 加算回数 ÷ エコートレイン数 ÷ パラレルイメージングファクタ
計算して、4,000[ms] × 256 × 2 ÷ 32 ÷ 4 = 16000[ms] = 16[s]
16 拡散強調像について誤っているのはどれか。
1.見かけの拡散係数が得られる。
2.b 値は MPG パルスの間隔を示す。
3.急性期脳梗塞の診断に用いられる。
4.撮影には一般的に EPI 法が用いられる。
5.組織の水分子のブラウン運動の大きさを画像化する。
2
b値は、拡散をどれくらい強調するかを選択するパラメータになります。以下のようなパラメータが関与します。
- MPGの強度
- MPGの間隔
- MPG印加時間
MPG (motion probing gradient)とは、拡散を検出する傾斜磁場になります。
17 TOF 法 MRA で血管内の信号低下の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1.渦 流
2.栓 流
3.層 流
4.乱 流
5.定常流
1,4
血管内の流れが乱れるものは、渦流と乱流です。
18 MRI のアーチファクトで正しいのはどれか。
1.マジックアングルアーチファクトはT2強調像で強く現れる。
2.化学シフトアーチファクトは静磁場強度が高いほど大きくなる。
3.折り返しアーチファクトはスライスを厚くすることで回避できる。
4.モーションアーチファクトはインターリーブ法によって抑制できる。
5.エヌハーフアーチファクトは信号のデータ収集を打ち切ることで生じる。
2
脂肪と水のケミカルシフトは、以下のように表されます。
水と脂肪の共鳴周波数の差[Hz] = 3,5[ppm] × 42,56[MHz/T] × 静磁場強度[T]
19 脳白質神経路の走行を推定するのに用いられるのはどれか。
1.ASL <arterial spin labeling>
2.BOLD <blood oxygenation level dependent>
3.DTI <diffusion tensor imaging>
4.MRA <magnetic resonance angiography>
5.VBM <voxel-based morphometry>
3
DTIは、神経繊維を拡散技術を用いて擬似的に画像化する手法のことを言います。
20 乳腺専用コイルを使用して撮影した同一断面の MR 像(No. 1)を示す。 正しいのはどれか。
1.AはT2強調像である。
2.仰臥位での撮影である。
3.位相方向は左右方向である。
4.Bは脂肪抑制T1強調像である。
5.Cは脂肪抑制T2強調像である。
3
心臓や呼吸のアーチファクトを、乳腺に影響ないようにするために位相方向を左右にするのが一般的と思われます。
21 超音波像におけるアーチファクトと発生する部位の組合せで正しいのはどれか。
1.音響陰影 囊胞の後方
2.後方エコー増強 胆石の後方
3.多重反射 横隔膜の後方
4.ミラー効果 血管壁の後方
5.レンズ効果 腹直筋の後方
5
音響陰影 胆石の後方
後方エコー増強 嚢胞の後方
多重反射 血管壁の後方
ミラー効果 横隔膜の後方
22 無散瞳眼底写真撮影について正しいのはどれか。
1.両眼を続けて撮影する。
2.完全な暗室が必要である。
3.瞳孔径が2mm 以上あれば撮影可能である。
4.撮影距離は眼底カメラを被験眼から遠ざけながら決定する。
5.アライメント調整とは眼球とカメラの光学系を一線化させることである。
1
2.完全である必要はなく、辛うじて新聞が読める程度の暗室で良いそう。
3.瞳孔径が4mm 以上あれば撮影可能です。
4.撮影距離は眼底カメラを被験眼から近づけながら決定します。
5.アライメント調整とは眼球光学系とカメラの光学系を一線化させることである。
23 頭部 MRA の MIP 像(No. 2A)を示す。 矢印で示す脳動脈瘤が存在する断面(No. 2Bア〜オ)はどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ
3
MIP画像で左内頸大脳動脈に動脈瘤が観察出来ます。
24 膝関節 MRI の冠状断像(No. 3)を示す。 矢印で示すのはどれか。
1.顆間隆起
2.外側半月板
3.前十字靱帯
4.後十字靱帯
5.内側半月板
3
前十字靭帯になります。
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