50 健常成人の体重で水が占める割合[%]に最も近いのはどれか。
1. 5
2.20
3.40
4.60
5.90
4
人体はおよそ50〜60%が水分=体液で構成されています。
51 頸部にある筋肉はどれか。
1.前鋸筋
2.腓腹筋
3.円回内筋
4.外側広筋
5.胸鎖乳突筋
5
頸部の代表的な筋は次のとおりです。
- 胸鎖乳突筋
- (前・中・後)斜角筋
- (頭・頸)板状筋など
52 呼吸について正しいのはどれか。
1.内呼吸は肺で行われる。
2.吸気時に横隔膜は弛緩する。
3.ガス交換は拡散によって行われる。
4.ガス交換は呼吸細気管支で行われる。
5.肺静脈より肺動脈の血中酸素分圧が高い。
3
1.呼吸は2種類あります。肺で行う外呼吸と、細胞で行われる内呼吸です。
2.横隔膜は吸気時に収縮し、呼気時に弛緩します。
3.ガス交換は拡散によって行われる。 濃度差が均一になるイメージを持つと良いと思います。
4.ガス交換は肺胞で行われます。
5.血中酸素分圧は、肺動脈 < 肺静脈です。
やや難しい印象です。一方で他の選択肢は呼吸関連の基礎と思われますので、消去法によるアプローチも有効であると思います。
53 子宮動脈が分岐する血管はどれか。
1.大腿動脈
2.外腸骨動脈
3.内腸骨動脈
4.下腸間膜動脈
5.上腸間膜動脈
3
骨盤内を栄養するのは内腸骨動脈と覚えると良いと思います。
外腸骨動脈は、下肢を栄養し大腿動脈→膝窩動脈と分岐していきます。
54 生活習慣が発症に関連するのはどれか。
1.骨肉腫
2.1型糖尿病
3.多発性硬化症
4.肥大型心筋症
5.慢性閉塞性肺疾患
5
慢性閉塞性肺疾患は、主に喫煙が原因となります。糖尿病の生活習慣が原因となるのは、2型糖尿病です。
55 骨盤を構成する骨はどれか。 2 つ選べ。
1.坐 骨
2.恥 骨
3.腰 椎
4.肩甲骨
5.大腿骨
1,2
骨盤は、腸骨・恥骨・坐骨で構成されています。
56 脳幹を構成するのはどれか。 2 つ選べ。
1.橋
2.小 脳
3.脊 髄
4.大 脳
5.中 脳
1,5
脳幹は、中脳・橋・延髄で構成されています。
57 胸部大動脈から直接分岐するのはどれか。
1.内胸動脈
2.右総頸動脈
3.右椎骨動脈
4.左鎖骨下動脈
5.右鎖骨下動脈
4
次のように分岐します。
- 鎖骨下動脈 → 内胸動脈
- 大動脈 → 腕頭動脈 → 右総頸動脈
- 腕頭動脈 → 右鎖骨下動脈 → 右椎骨動脈
58 肝臓の機能で正しいのはどれか。
1.脂肪の吸収
2.胆汁の貯蔵
3.蛋白質の分解
4.インスリンの分泌
5.グリコーゲンの貯蔵
5
肝臓の主な機能は、大まかに次のように分類出来ます。
体に必要なものを合成・貯蔵します。
- 合成 蛋白質、酵素など
- 貯蔵 グリコーゲン、中性脂肪、ビタミンなど
不要なものを排泄します。
- 排泄 ビリルビン、薬物など
59 腫瘍について正しいのはどれか。
1.上皮性悪性腫瘍を肉腫という。
2.早期がんは遠隔転移を起こさない。
3.遺伝子異常のある腫瘍を遺伝性腫瘍という。
4.浸潤のない悪性腫瘍を非上皮性腫瘍という。
5.進行がんの定義は臓器やがんの種類によって異なる。
5
割愛します。
60 疾病や障害に対する二次予防はどれか。 2 つ選べ。
1.がん検診
2.早期治療
3.予防接種
4.生活習慣の改善
5.リハビリテーション
1,2
一次予防 予防(予防接種、生活習慣の改善)
二次予防 早期発見・早期治療(がん検診、早期治療)
三次予防 治療・重症化予防・回復(リハビリテーション)
61 舌の運動に関わる神経はどれか。
1.顔面神経
2.三叉神経
3.舌咽神経
4.舌下神経
5.迷走神経
4
舌の運動は、舌下神経支配です。
62 病原体の中で最も小さいのはどれか。
1.細 菌
2.ウイルス
3.プリオン
4.リケッチア
5.スピロヘータ
2,3
難問のため、解答出来なくても良いと思います。調査した結果を念の為記載してます。
参考図書:病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症 第1版
病原体の大きい順
- 寄生虫(2mm~80μm)
- 真菌(1~10μm)
- 細菌(1μm程度) リケッチア、スピロヘータ
- ウイルス(20~300nm)
- プリオン(100nm以下) 蛋白質性感染粒子
63 感染症に対する標準予防策〈スタンダード・プリコーション〉で用いられるのはどれか。 2つ選べ。
1.陰圧室
2.N95 マスク
3.ヘパフィルタ
4.ガウン(エプロン)
5.手指消毒用アルコール
4,5
概要は次のとおりです。
標準予防策の概念は、血液や体液(汗は除く)、排泄物、粘膜、傷のある皮膚などは感染があるものとして扱うことです。
具体的には、処置前後の手洗いや手指消毒、手袋やエプロンの装着などがあります。(滅菌などもありますが、ここでは抜粋します。)
64 急性期の炎症で認められるのはどれか。
1.器質化
2.滲出液
3.線維化
4.瘻孔形成
5.肉芽腫形成
2
炎症について、大まかに解説します。
組織が障害されると、生体が障害因子を排除しようとします。さらに障害された組織を修復しようとします。このような一連の反応のことを炎症と言うそうです。
障害因子を排除する・障害された組織を修復する際に、血管反応+食細胞の遊走が起こります。血管反応は、血管透過性亢進と血流量増加です。
血管透過性が亢進すると、血漿成分が血管外へ滲出し疼痛・腫脹の原因になります。
血流を増やすために、血管が拡張します。これが熱感・発赤になります。
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