69回 午後 診療画像検査学

69回
15 MRI の高速スピンエコー法で正しいのはどれか。

1.エコートレイン数を大きくすると MT 効果は減る。
2.エコートレイン数よりも再収束パルス数は多くなる。
3.エコートレイン数を大きくすると撮影時間が短くなる。
4.エコートレイン数を大きくするとブラーリングは減る。
5.エコートレイン数と周波数エンコード数は同数である。

3

高速スピンエコー法の撮像時間は、スピンエコーの撮像時間 ÷ エコートレイン数になります。

16 生体内の代謝情報を取得できるのはどれか。

1.MRA
2.FLAIR 像
3.拡散強調像
4.MR hydrography
5.MR スペクトロスコピー

5

MRSは水や脂肪以外の1Hから得られる代謝物の信号を利用して生化学情報を捉える手法です。ケミカルシフトを利用して、対象物質の分子構造・化学構造・濃度等の情報を得ることが出来ます。

なお76回PM18に同様の問題が出題されています。

17 頸椎の MRI を依頼された。その患者の頸椎 X 線写真(No. 2)を示す。 この患者の MRI を行う際に適切なのはどれか。なお、使用されている金属は MRI を行っても安全な素材とする。

1.厚いスライスを用いる。
2.広い受信バンド幅を用いる。
3.撮影条件を変更する必要はない。
4.グラディエントエコー法を用いる。
5.1.5 T よりも3Tの MRI 装置を用いるのが望ましい。

2

金属アーチファクトの出現が予測出来ます。受信バンド幅を広げることでアーチファクトの影響を小さく出来る可能性があります。

18 脳の MRI で正しいのはどれか。

1.拡散強調像では脳脊髄液が高信号になる。
2.横断像を得るための基準線は耳垂直線である。
3.T2強調像で灰白質は白質よりも高信号となる。
4.MR cisternography ではガドリニウム造影剤を使用する。
5.微小な脳梗塞を描出するために dynamic MRI を施行する。

3

灰白質(皮質)は、脳の外側になります。

19 超音波像における疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。

1.脂肪肝   コメット様エコー
2.胆囊炎   後方エコー増強
3.腎結石   音響陰影
4.肝細胞癌  ブルズアイサイン
5.転移性肝癌 モザイクパターン

3

石灰化や結石の場合の所見は、音響陰影になります。

20 頸部 MRA 像No. 3を示す。 矢印で示す血管アとイの組合せで正しいのはどれか。

   ア     イ
1.外頸動脈  鎖骨下動脈
2.外頸動脈  腕頭動脈
3.総頸動脈  腕頭動脈
4.内頸動脈  腕頭動脈
5.内頸動脈  鎖骨下動脈

2

21 胸部 MR 像(No. 4)を示す。 静脈血を含有する構造はどれか。2つ選べ。

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ

1,2

静脈血を含有する構造は、右心房と右心室になります。

ア:右心房、イ:右心室、ウ:左心室、エ:左心房、オ:大動脈

22 腹部 MR 脂肪抑制 T1強調像(No. 5)を示す。 矢印で示す構造はどれか。

1.胃
2.膵 臓
3.脾 臓
4.門 脈
5.十二指腸

2

膵臓になります。

23 頭部 MRI の T1強調像(No. 6)を示す。正しい組合せはどれか。2つ選べ。

1.ア 脳梁
2.イ 下垂体柄
3.ウ 中脳
4.エ 中脳水道
5.オ 橋

1,5

24 右側腹部走査で得られた超音波像(No. 7)を示す。 正しいのはどれか。

1.腎結石を認める。
2.腎盂は拡張している。
3.肝の辺縁が鈍化している。
4.肝腎コントラストが増強している。
5.Morison<モリソン>窩に腹水を認める。

4

肝腎コントラストが確認出来て、脂肪肝を疑います。

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