83 最も低い管電圧を用いる撮影部位はどれか。
1.咽 頭
2.喉 頭
3.手 指
4.乳 房
5.アキレス腱
4
マンモグラフィの撮影では、25〜35kV程度の低エネルギーX線が使用されます。
一般撮影の手指やアキレス腱の撮影は、管電圧を低く設定して撮影します。その際に使用する管電圧は40-45kV程度だと思います。
84 KUB の画像(別冊No. 5)を別に示す。 行われた処置はどれか。
1.人工血管置換術
2.尿管ステント留置術
3.消化管ステント留置術
4.イレウスチューブ挿入術
5.腹部大動脈ステントグラフト留置術
2
右尿管ステントが留置されてます。
この処置が分からない時は、解剖やデバイスの形態でアプローチするのも手段だと思います。
消化管ステントは主に食道や大腸で使用されると思います。大腸の走行をイメージすると良いと思います。またステントは狭いところを広げる役割がありますので、使用するデバイスはもっと太い必要があると思います。
イレウス管を使用する場合は、もっと小腸ガスが目立っているはずです。
人工血管や大動脈関連も解剖の走行や使用するデバイスを考慮すると、選択肢から外せそうな気がします。
85 医療安全で正しいのはどれか。
1.組織の対応より個人の注意が重要である。
2.インシデントレポートの提出には医師の承認が必要である。
3.医療事故はできるだけ発生部署内で解決するように心掛ける。
4.医療事故を減らすため、一つの原因のみに重点的な対策を行う。
5.事故の原因が究明できていなくても、インシデントレポートを提出する。
5
割愛します。
86 胸部 X 線写真(別冊No. 6)を別に示す。 矢印で示す部位と名称の組合せで正しいのはどれか。
1.ア 食 道
2.イ 大動脈弓
3.ウ 左肺静脈
4.エ 大葉間裂
5.オ 心横隔膜角
2
ウを肺動脈・肺静脈の区別をつけるのは、私には困難です。よってより確実な大動脈弓部を選択するのが良いと思います。
87 X 線撮影の体位(別冊No. 7)を別に示す。 第 1 斜位はどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ
5
私は、右足が前=第1斜位と記憶しています。
88 頸部の単純 CT 像(別冊No. 8)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。
1.横突起
2.棘突起
3.筋突起
4.歯突起
5.乳様突起
4
矢印は第2頚椎の歯突起になります。その周囲は第1頚椎の環椎になります。
89 CTDIvol の単位で正しいのはどれか。
1.cm
2.mGy
3.mSv
4.mGy・cm
5.mGy/cm
2
CTの被ばく関連では、以下の2つの単位が良く出題されている印象です。
- CTDIvol [mGy]
- DLP [mGy・cm]
90 焦点-被写体間距離をa、被写体-検出器間距離をbとしたとき、拡大率はどれか。
1. a/b
2. b/a
3. 1 + a/b
4. 1 + b/a
5. 1/a + 1/b
4
91 胃部 X 線造影検査で誤っているのはどれか。
1.圧迫撮影法では凹凸病変の形態が観察できる。
2.二重造影法では陰性造影剤として炭酸ガスを使用する。
3.注腸造影検査に比べて低濃度の硫酸バリウムを使用する。
4.胃粘膜面に硫酸バリウムを付着させる目的で体位変換を行う。
5.背臥位二重造影第 1 斜位像では十二指腸球部から前庭部が描出される。
3
上部消化管造影では、200W/V%~240W/V%などの高濃度バリウムが使用されています。飲む量は、150mlです。
下部消化管造影は、上部消化管と比べて
- 低濃度のバリウムを使用します。高くても100W/V%
- 使用する量も多いです。
92 子宮卵管造影検査で正しいのはどれか。
1.経時的に撮影する。
2.40 kV 程度の管電圧で撮影する。
3.骨盤計測を目的とした検査である。
4.造影剤投与後に KUB 撮影を実施する。
5.油性ヨード造影剤の使用は禁忌である。
1
子宮卵管造影(Hysterosalpingography:HSG)は、子宮から造影剤を逆行性に注入します。子宮に注入した造影剤が、卵管を通過、骨盤腔内へ拡散する経過を撮影します。
HSGは、卵管の疎通性を確認する目的です。もし卵管が疎通していない場合は、閉塞部位や卵管の性状が診断でき、粘膜下子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内癒着、子宮奇形などの診断にも有用だそうです。
93 X 線画像の被写体コントラストを決定するのはどれか。 2 つ選べ。
1.被写体の厚さ
2.検出器の入出力特性
3.入射 X 線のスペクトル
4.被写体に入射する光子数
5.検出器に入射する散乱線
1,3,5
コントラストのパターンは、以下の3種類に分類されるそうです。
- 入力 被写体コントラスト
- 受光系の特性 フィルムコントラスト
- 出力 写真コントラスト
被写体コントラストはX線が被写体を透過した後の X線透過強度の比であり、X線質、実効原子番号、密度、被写体の厚さや散乱X線などの様々な影響を受けるようです。
受光系の特性は、画像処理などと考えて良いと思います。選択肢の2はここに該当すると思います。
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