15 MRCPで高信号に描出されるのはどれか。
1.門 脈
2.肝囊胞
3.膵実質
4.総胆管結石
5.腸間膜脂肪
2
MRCP(MR cholangio pancreatography)は、胆嚢、総胆管や膵管の水成分を強調する画像のことです。TEを長くすることで、水成分を強調します。よってhydrography、水強調画像やheavy T2Wと呼ばれたりします。
MRCPは、肝嚢胞を描出するためだけに撮像されないと思います。ただし嚢胞は、水成分であることから高信号になります。
16 MRIの脂肪抑制法で正しいのはどれか。
1.CHESS法はT1値の影響を受ける。
2.STIR法は周波数選択的に脂肪信号を抑制する。
3.CHESS法では最初に180度のRFパルスを印加する。
4.Dixon法はin-phaseにおける脂肪抑制効果を利用する。
5.STIR法はCHESS法より磁場の不均一性の影響を受けにくい。
5
1.CHESS法はT1値の影響を受ける。⇨T1値を利用するのはSTIRです。
2.STIR法は周波数選択的に脂肪信号を抑制する。⇨周波数選択的はCHESS法です。
3.CHESS法では最初に180度のRFパルスを印加する。⇨STIRは180°の反転パルスを印加します。
4.Dixon法はin-phaseにおける脂肪抑制効果を利用する。⇨Dixon法は、同位相、逆位相、水画像や脂肪画像を得て計算することで、脂肪抑制画像を作成します。
17 MRIの化学シフトアーチファクトが軽減されるのはどれか。
1.加算回数を増やす。
2.脂肪信号を抑制する。
3.受信バンド幅を狭くする。
4.周波数エンコード数を増やす。
5.静磁場強度が高い装置を使用する。
2
化学シフトアーチファクトは、水と脂肪が混在する時、脂肪が本来の位置より低周波数側にずれて画像表示されることを言います。※EPI法では、位相エンコード方向にずれて表示されます。
化学シフトを軽減させるために、以下のようなことが挙げられます。(エンコード数については割愛します。)
- 脂肪抑制をする
- 低磁場装置を選択する
- 受信バンド幅を広げる
18 超音波検査で臓器と走査法の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.膵 臓 ーーー 心窩部横走査
2.胆 囊 ーーー 左季肋部縦走査
3.脾 臓 ーーー 左肋間走査
4.肝臓S2 ーー 右肋間走査
5.肝臓S5 ーー 心窩部縦走査
1、3
2.胆 囊 ーーー 左季肋部縦走査 ⇨右季肋部
4.肝臓S2 ーー 右肋間走査 ⇨心窩部縦走査、心窩部横走査
5.肝臓S5 ーー 心窩部縦走査 ⇨右肋骨弓下走査、右肋間走査
参考図書:MR・超音波・眼底 基礎知識図解ノート 第2版,新津 守 (監修), 磯辺 智範 (編集),金原出版 ※私は第1版を参照してます。
19 無散瞳眼底写真撮影で正しいのはどれか。
1.白黒画像が得られる。
2.撮影は縮瞳させた状態で行う。
3.色覚異常の診断に有用である。
4.視神経乳頭は黄斑部より鼻側に位置する。
5.ピント合わせの照明に紫外線を使用する。
4
20 心臓MRI四腔像(No. 1)を示す。矢印で示す構造と直接交通している血管はどれか。
1.肺静脈
2.下大静脈
3.肺動脈幹
4.腕頭静脈
5.上行大動脈
3
矢印は右心室です。右心室⇨肺動脈になります。
21 腹部MRIのT2強調像(No. 2)を示す。多房性の腫瘤が存在する臓器はどれか。
1.肝 臓
2.腎 臓
3.膵 臓
4.大 腸
5.脾 臓
3
膵体部に高信号を認めます。
22 腹部MRIのT2強調像(No. 3)を示す。矢印で示すのはどれか。
1.脾 臓
2.脾静脈
3.左副腎
4.腹腔動脈
5.左横隔膜脚
3
左副腎です。
23 頸部超音波像(No. 4)を示す。総頸動脈はどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ
2
ア 甲状腺左葉、イ 総頸動脈、ウ 頸長筋、エ ?、オ 気管
24 脂肪肝の超音波像で誤っているのはどれか。
1.肝表面の凹凸不整
2.深部のエコー減衰
3.肝内血管の不明瞭化
4.肝腎コントラストの増強
5.肝実質のエコー輝度の上昇
1
脂肪肝の主な超音波所見
- 高輝度肝
- 肝腎コントラスト上昇
- 肝内脈管の不明瞭化
- 深部減衰
肝表面の凹凸不正は、肝硬変の超音波所見になります。
参考図書:MR・超音波・眼底 基礎知識図解ノート 第2版,新津 守 (監修), 磯辺 智範 (編集),金原出版 ※私は第1版を参照してます。
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