70回AM RI

70回

技師になってから、RI業務は行っておりません。だから不完全だと思いますが、少しでも参考になればと思います。

25 核医学検査に従事する診療放射線技師の対応で正しいのはどれか。 

1.撮影時間が短いので検査にかかる時間を説明しない。 
2.患者に検査目的を問われた際に病名を教えて説明する。 
3.患者に不安を与えないため放射線被ばくについて説明しない。
4.PET 用放射性医薬品をこぼしても半減期が短いので除染しない。 
5.検査中に患者の状態が悪化した場合には検査を中断して医師の指示を受ける。

解 5

割愛します。

26 放射性医薬品と評価項目の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

1.123I – BMIPP 心筋脂肪酸代謝
2.123I – IMP   脳血流
3.123I – MIBG  ドパミントランスポータ
4.123I – イオフルパン 甲状腺機能
5.123I – イオマゼニル 心臓交感神経機能

解 1、2

3.123I – MIBG  心筋交感神経
4.123I – イオフルパン ドパミントランスポータ
5.123I – イオマゼニル 中枢神経受容体シンチ

その他の組み合わせは、各シンチと放射性医薬品を参考にして下さい。

27 PET について誤っているのはどれか。

1.3D 収集が主流である。
2.SPECT より感度が高い。
3.SPECT より空間分解能が高い。
4.偶発同時計数は投与量に比例する。
5.NECR<noise equivalent count rate>でSN 比を評価できる。

解 4

最適量以上のFDGを投与すると偶発同時計数が増加し、画質の向上や短時間収集になるわけではないそうです。

この偶発同時計数は、RI濃度の2乗に比例するそうです。

28 123I による甲状腺摂取率検査を行う場合のヨウ素含有食品の摂取制限期間はどれか。

1. 6時間
2. 24時間 
3. 3日 
4. 1 週間 
5. 1か月

解 4

Na123I、Na131Iを経口投与する場合は、ヨード制限が必須となります。(ヨウ素含有食品の制限は1週間以上)

29 放射性医薬品で投与後にプラナー像を撮影する頻度が最も低いのはどれか。 

1.81mKr
2.99mTc – MAA 
3.123I – イオマゼニル 
4.123I – MIBG
5.131I -アドステロール

解 1、3

調査中?

30 PET 画像処理で正しいのはどれか。

1.減弱補正には X 線 CT 像を用いる。
2.PET 値から放射能濃度値への換算には SUV を用いる。 
3.画像再構成には CCF<cross calibration factor>を用いる。
4.空間分解能補正には SSS<single scatter simulation>法を用いる。
5.散乱同時計数の除去には PSF<point spread function>法を用いる。

解 1

2.PET 値から放射能濃度値への換算にはCCF<cross calibration factor>を用いる。 

3.画像再構成には FBPやOSEMなどと思います。

4.空間分解能補正には RC<recovery coefficient>を用いる補正法を用いると予想します。

5.散乱同時計数の除去には LSF<line spread function>法を用いる。

31 脳血流 SPECT で行われる画像統計解析で正しいのはどれか。2つ選べ。 

1.投影データを用いて解析する。 
2.全年齢で共通の正常データベースを用いる。 
3.脳の部位ごとに正常データベースと比較する。 
4.放射性医薬品ごとに異なる正常データベースを用いる。 
5.Alzheimer<アルツハイマー>型認知症の診断では有用性が低い。

解 3、4

難問?と予想します。

1.投影データを、まず標準脳に調整するイメージで良いと思います。 

2.何となく違うと予想出来ます。高齢者の脳は、若年者と比較すると萎縮してます。 

5.Alzheimer<アルツハイマー>型認知症の診断では有用性が高いと思います。

32 肺血流シンチグラフィで正しいのはどれか。

1.99mTc – PYP を用いる。 
2.気管支動脈血流を評価できる。 
3.右左シャントのある患者には禁忌である。 
4.放射性医薬品投与時に患者は息止めが必要である。 
5.放射性医薬品投与時の体位によって集積の分布が異なる。

解 5

1.99mTc-大凝集人血清アルブミンを用います。99mTc – PYPは骨・関節?

2.肺を栄養している気管支動脈血流ではなく、肺循環の肺血流だと思います。

3.心疾患や肺動静脈奇形などで右左シャントのある場合は、脳・腎・肝などが描出されるので、注意が必要だそうです。禁忌ではないと思います。

33 放射性医薬品を投与後、経時的に撮影された腹部前面像No. 4を示す。 使用された放射性医薬品はどれか。

1.99mTc – スズコロイド 
2.99mTc – フチン酸 
3.99mTc – GSA 
4.99mTc – PMT 
5.99mTc – tetrofosmin

解 4

5分後の画像では主に肝集積が目立ち、10分後以降では肝外に集積していることがわかります。よって放射性医薬品が、胆道から排泄される肝胆道シンチで99mTc – PMT が解になると思います。

34 骨シンチグラフィで正しいのはどれか。 

1.撮影開始の直前に排尿を行う。 
2.健常人では肝臓に集積を認める。 
3.放射性医薬品投与 30 分後に撮影を開始する。 
4.単純 X 線写真で同定困難な骨折は描出できない。 
5.全身の撮影に SPECT 検査を追加する意義は乏しい。

解 1

放射性医薬品(99mTc-MDP、99mTc-HMDP)が尿排泄のため、検査前に必ず排尿してもらい、骨盤の障害陰影としての影響を少なくします。

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