70回PM RI

70回

技師になってから、RI業務は行っておりません。だから不完全だと思いますが、少しでも参考になればと思います。

25 ポジトロン放射性薬剤と使用目的の組合せで正しいのはどれか。 

1.18F – FDG 骨折の診断
2.13N – NH3 心筋血流量の測定
3.15O – CO ガス 悪性腫瘍の検査
4.15O – O2 ガス 脳局所血流量の測定 
5.15O – CO2 ガス 脳局所血液量の測定

解 2

各シンチと放射性医薬品を参考にして下さい。

26 ガンマカメラのコリメータで正しいのはどれか。 

1.固有空間分解能に影響する。
2.エネルギー分解能に影響する。 
3.ダイナミック収集には高分解能のものを用いる。 
4.ファンビームコリメータでは倒立画像が得られる。 
5.平行多孔コリメータの空間分解能は線源からの距離に依存する。

解 5

空間分解能の良い画像を得るには、コリメータ表面と被検者を可能な限り近づける必要があります。

27 SPECT の性能評価で正しいのはどれか。2つ選べ。 

1.総合均一性は面線源を用いて評価する。 
2.総合空間分解能は FWHM で評価する。 
3.総合空間分解能は線線源を用いて評価する。 
4.回転中心のずれはサイノグラムを用いて評価する。 
5.総合空間分解能は OS – EM 法で再構成して評価する。

SPECT総合空間分解能は、FBP法で再構成した画像より、LSFを用いてFWHMを求めます。使用する線源は次のようになります。

  • 散乱体がない場合 99mTc or 60Co の点線源
  • 散乱体がある場合 円柱ファントムに99mTc の線線源+水

SPECT総合均一性は、円柱ファントムに99mTc を水で希釈し封入したものを用います。臨床と同様に画像を再構成し、目視で確認します。

回転中心試験は、投影データからサイノグラムをとり、sin曲線とどの程度ずれているかを検討します。

28 身長150cm、体重50kgの患者に18F-FDGを150MBq投与し、55分後に20 分間 PET で撮影した。投与時刻に減衰補正した再構成画像で腫瘍の放射能濃度は 9kBq・mL-1 であった。腫瘍の SUV はどれか。ただし、18F – FDG の半減期を 110 分、人体の密度を1g・mL-1 とする。

1.1.5
2.2.1 
3.3.0 
4.4.3 
5.6.0

解 3

敬遠してしまいそうですが、単位に注意しながら公式に代入したら行けそうです。

SUV = 組織放射能[Bq/g] / (投与量[Bq] ÷ 体重[g])

SUV = 9 × 103 [Bq/mL] / (150 × 106[Bq] ÷ 50 × 103[g])

29 SPECT 画像処理と方法の組合せで正しいのはどれか。

1.減弱補正       低域通過フィルタ処理
2.統計雑音除去     コリメータ開口補正
3.空間分解能補正    TEW 法 
4.逐次近似画像再構成  ML – EM 法 
5.コンプトン散乱線除去 Chang 法

解 4

逐次近似法による画像再構成法には、ML-EM法、OS-EM法などがあります。

1.減弱補正       Chang 法

2.統計雑音除去     低域通過フィルタ処理

3.空間分解能補正    コリメータ開口補正?

5.コンプトン散乱線除去 TEW 法

30 核医学画像のフィルタ処理で誤っているのはどれか。

1.median フィルタは周波数空間で処理を行う。
2.Wiener フィルタは特定の空間周波数を強調する。
3.Shepp & Logan フィルタは画像再構成時に使用する。 
4.Butterworth フィルタは高周波領域の成分を低減する。
5.Gaussian フィルタはパラメータとして FWHM を使うことができる。

解 1

maxellさんのHPより勝手に引用します。

メディアン(中央値)フィルタは、周辺画素値の大小比較を行って中央値の画素に変換するフィルタ処理です。

31 副腎髄質シンチグラフィで正しいのはどれか。2つ選べ。 

1.99mTc – MIBI を用いる。 
2.デキサメタゾン負荷が行われる。 
3.正常像では心筋の描出が認められる。 
4.放射性医薬品投与 24 時間後に撮影する。 
5.クッシング症候群の診断に用いられる。

解 3、4

各シンチグラフィの概要を参照して下さい。

32 唾液腺シンチグラフィで正しいのはどれか。 

1.99mTcO4 を用いる。 
2.耳下腺癌が陽性描画される。 
3.アデノシン負荷が行われる。 
4.中エネルギーコリメータを使用する。 
5.放射性医薬品投与6時間後に撮影する。

解 1

各シンチグラフィの概要を参考にして下さい。

33 腎臓の核医学検査で正しいのはどれか。

1.99mTc – DMSA を用いる検査では利尿剤による負荷をかける。 
2.99mTc – DTPA を用いる検査では腎血漿流量を算出する。
3.99mTc – DTPA を用いる検査では前処置として食事制限を行う。 
4.99mTc – MAG3を用いる検査では前処置として水分摂取制限を行う。 
5.99mTc – MAG3を用いる検査では排泄の指標として Tmax を算出する。

解 5

74回PM34と同等の問題です。

腎シンチの概要を理解していれば、いけると思います。

  • 99mTc-MAG3 有効腎血漿流量(ERPF)
  • 99mTc-DTPA 糸球体ろ過量(GFR)
  • 前処置 → 検査前に排尿
  • 負荷 300ml程度を飲水(水負荷)
34 ガリウムシンチグラフィで正しいのはどれか。 

1.早期胃癌の診断に有用である。 
2.正常でも大腸がしばしば描出される。 
3.前処置としてカフェイン摂取制限を行う。 
4.使用される放射性核種の半減期は約8日である。 
5.初回の撮影は放射性医薬品投与約 15 分後に行う。

解 2

投与早期は尿排泄で、その後は消化管から排泄されるからだと思います。

各シンチグラフィの概要も参考にしてみて下さい。

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