技師になってから、RI業務は行っておりません。だから不完全だと思いますが、少しでも参考になればと思います。
25 SPECT 装置で正しいのはどれか。
1.3検出器型は頭部専用装置である。
2.同時計数対応型はシンチレータに BGO を用いる。
3.2検出器型では回転半径は空間分解能に影響しない。
4.1検出器型で心筋 SPECT は 180 度収集が可能である。
5.ステップ収集では検出器の回転中にデータサンプリングを行う。
解 4
1.頭部専用装置は、リング型SPECT装置だと思います。3検出器型は1検出器型より1/3の時間でSPECT収集が出来ます。実習で記憶に残っているのは肝をダイナミックで収集し、区域の解析をしていたと思います。
2.BGOはPETで用いられるシンチレータだと思います。
3.SPECTでは、回転半径が空間分解能に影響すると思います。
5.ステップ収集では、サンプリング角度ごとに静止してサンプリングを行います。連続回転収集は、検出器の回転中にデータサンプリングを行います。
26 心臓核医学検査における心電図同期撮影法で正しいのはどれか。
1.R 波と R 波の間を 128 等分する。
2.左室駆出率を求めることができる。
3.リストモードで撮影する必要がある。
4.1フレームの画素数を多くすると収集時間を短縮できる。
5.使用するコリメータは感度よりも空間分解能を優先する。
27 経口投与する放射性医薬品はどれか。
1.81mKr
2.99mTc – GSA
3.111In – DTPA
4.Na131I
5.131I – アドステロール
解 4
甲状腺シンチで使用するNa131I、Na123Iは経口で投与されます。
28 放射性医薬品の集積機序でカテコラミンと関係するのはどれか。
1.123I – IMP
2.123I – MIBG
3.123I – BMIPP
4.123I -イオフルパン
5.123I -イオマゼニル
解 2、4
123I – MIBG を投与すると、カテコールアミン産生細胞に取り込まれ貯蔵されることにより副腎髄質がイメージング出来るそうです。ただし123I – MIBG は心筋イメージングとして入手出来るそうですが、副腎髄質シンチには承認されていないそうです。ちなみに副腎シンチは131I – MIBGを使用します。
123I -イオフルパン については、許してください。
29 肺血流シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.閉鎖循環式呼吸回路を用いる。
2.腎機能低下症例では禁忌である。
3.使用する放射性核種の半減期は6時間である。
4.肺高血圧症の評価目的には腹臥位で放射性医薬品を投与する。
5.放射性医薬品の投与時は注射器内への血液の逆流があることを十分確認する。
解 3
正解を選択するのが、早いと思います。肺血流シンチで使用する放射性医薬品は99mTc-大凝集人血清アルブミンです。
30 消化管出血シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.99mTc – PMT を用いる。
2.SPECT 撮影は必要ない。
3.間欠的な出血を検出できる。
4.成人では 37 MBq を投与する。
5.負荷検査ではカプトプリルが用いられる。
解 3
各シンチグラフィの概要を参考にして下さい。
31 センチネルリンパ節シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.99mTc – フチン酸を用いる。
2.乳癌の悪性度評価に用いられる。
3.リンパ浮腫の診断に用いられる。
4.放射性医薬品を静脈内に投与する。
5.定量評価として肝臓との集積比を求める。
解 1
各シンチグラフィの概要を参考にして下さい。
32 67Ga シンチグラフィで誤っているのはどれか。
1.正常肝が描出される。
2.検査前日に下剤を内服する。
3.骨髄炎では異常集積を示す。
4.静脈注射後2〜3日で撮影する。
5.使用した放射性医薬品は主に尿中に排泄される。
解 5
各シンチグラフィの概要を参考にして下さい。
33 SPECT 画像処理に関係する補正はどれか。
1.回転中心補正
2.エネルギー補正
3.感度均一性補正
4.画像直線性補正
5.コリメータ開口補正
解 5
空間分解能の補正ということで、5.コリメータ開口補正だと思います。
34 18F – FDG 腫瘍 PET で誤っているのはどれか。
1.撮影前に排尿する。
2.気管支喘息は禁忌である。
3.18F – FDG 投与後は安静にする。
4.18F – FDG 投与前に血糖値を測定する。
5.集積程度の半定量的な評価に SUV を用いる。
解 2
消去法で選択するのが良いのではないでしょうか?
1.撮影前に排尿する。 →製剤が尿排泄のため、検査前に排尿します。
3.18F – FDG 投与後は安静にする。→筋などへの集積を予防します。
4、5はその通りです。
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