技師になってから、RI業務は行っておりません。だから不完全だと思いますが、少しでも参考になればと思います。
25 PET装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.3D 装置ではセプタを使用する。
2.シンチレータの大きさは空間分解能に影響しない。
3.最大受容角の大きさは軸方向の感度分布に影響する。
4.PET/CT 装置で CT と PET を同時に撮影できる装置がある。
5.Line of Response<LOR>を束ねることで計数を増加させる効果がある。
解 3、5
3は3D-PETの、5はPETの特徴と思われます。
PET/CT 装置では、1回の検査でCT画像とPET画像を同時に得られます。しかし原理が異なるため同時撮影は出来ないと思います。
26 PET 装置の性能評価法 JESRA X – 0073 で定められていない項目はどれか。
1.感 度
2.均一性
3.計数率特性
4.計数損失補正
5.散乱フラクション
解 解なし
参考までに、JESRAで設定されている項目は次のとおりと思われます。
- 空間分解能
- 計数率特性
- 感度
- 計数損失および偶発同時計数補正の精度
- 減弱・散乱補正の精度
- 画像の位置合わせ精度
27 Na123I による甲状腺摂取率検査を行う場合に制限を受ける食品はどれか。
1.豆 腐
2.パ ン
3.米 飯
4.コーヒー
5.ワカメスープ
解 5
Na123I、Na131Iを経口投与する場合は、ヨード制限が必要です。具体的には次のような感じです。
海藻類(ノリ、コンブ、ワカメ、ヒジキ、ダシの素など) 1週間以上
28 投与2時間後の正常の腎シンチグラムNo. 5を示す。 使用された放射性医薬品で正しいのはどれか。
1.99mTc-HSA
2.99mTc-MAA
3.99mTc-MAG3
4.99mTc-DMSA
5.99mTc-DTPA
解 4
腎静態シンチに用いられる放射性医薬品は、99mTc-DMSA です。
29 骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌の内用療法で用いられる放射性核種はどれか。
1.90Y
2.111In
3.131I
4.137Cs
5.223Ra
解 3
代表的な核医学治療(私の教科書に載っているやつ)
- 131I バセドウ病、甲状腺がん
- 131I-MIBG 褐色細胞腫など
- 131I-抗体 悪性リンパ腫など
- 89Sr 骨転移による疼痛
- 90Y-抗体 悪性リンパ腫など
30 腎への集積が多いのはどれか。
1.67Ga-クエン酸
2.99mTc-PMT
3.Na131I
4.131I-アドステロール
5.201TlCl
解 5
201TlClは、体内挙動はK+イオンと類似しており、特に腎への集積が高いです。
31 異所性胃粘膜シンチグラフィで用いられるのはどれか。
1.99mTcO4–
2.99mTc-DMSA
3.99mTc-DTPA
4.99mTc-HMDP
5.99mTc-HSA-D
解 1
各シンチと放射性医薬品を参考にしてください。
32 18F-FDG PET 検査で正しいのはどれか。
1.炎症への集積は亢進する。
2.投与前の運動は検査に影響がない。
3.検査前2時間程度の絶食が必要である。
4.18F-FDG 投与後撮影を開始するのは約 15 分後である。
5.入院患者の場合は 18F-FDG を病室で投与する場合がある。
解 1
2〜5は、前処置などを理解していれば消去出来ると思います。
33 ガンマカメラについて誤っているのはどれか。
1.半導体検出器は CdZnTe が主流である。
2.光電子増倍管は感度の調整が必要である。
3.コリメータの構造は平行多孔型が主流である。
4.シンチレータは全面を金属容器で密封されている。
5.位置計算はデジタル信号処理で計算することが一般的である。
解 4
シンチレータに用いられるNaI(Tl)には潮解性があるので、アルミニウムの容器と光電子増倍管側にはガラス窓をつけて密封されています。
34 核医学画像処理で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.サブトラクションは2画像間の乗算である。
2.画像フィルタの使用によって画素値は変化する。
3.心電図同期心筋血流 SPECT で左室駆出率は測定できない。
4.グレースケール表示をカラー表示に変えると画素値が変化する。
5.バックグラウンド関心領域の形状と部位との設定で分腎機能測定値は変化する。
解 2、5
1.サブトラクションは2画像間の乗算である。 → 減算
3.心電図同期心筋血流 SPECT で左室駆出率は測定できない。→左室駆出率を測定出来ます
4.グレースケール表示をカラー表示に変えると画素値が変化する。→見え方を変えるため、画素値に変化はないと思います。
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