74回午後 RI

74回

技師になってから、RI業務は行っておりません。だから不完全だと思いますが、少しでも参考になればと思います。

25 ガンマカメラの性能の保守点検基準(JESRA X―0067*C-2017)で6月ごとに点検するのはどれか。

1.固有均一性
2.SPECT 均一性 
3.固有空間分解能 
4.固有計数率特性 
5.SPECT 回転中心のずれ

解 2

調査中

26 ジェネレータシステムから娘核種を抽出する操作はどれか。 

1.ミルキング
2.ラベリング 
3.クエンチング 
4.チューニング 
5.カウンティング

解 1

割愛します。

27 肝胆道シンチグラフィで正しいのはどれか。2つ選べ。 

1.99mTc-HMDP を用いる。 
2.正常例では腸管が描出される。 
3.新生児黄疸の鑑別診断に用いる。 
4.アシアロ糖蛋白受容体と結合する。 
5.負荷検査の薬剤としてフロセミドを用いる。

解 2、3

肝胆道シンチでは、99mTc – PMTが使用されます。

胆汁として胆道系から排泄されると、その後は腸管から排泄されると思います。

新生児に適応かどうかは経験がないため詳細は不明ですが、胆道系の開存状態を観察できると思われます。

アシアロ糖蛋白受容体と結合するのは、肝受容体シンチで99mTc – GSAです。

フロセミドは利尿薬です。私の教科書に記載は見つかりません。

28 センチネルリンパ節シンチグラフィを用いる疾患はどれか。 

1.骨肉腫
2.白血病 
3.悪性黒色腫 
4.悪性リンパ腫 
5.多発性骨髄腫

解 3

乳がん、悪性黒色腫、消化器がん、頭頸部腫瘍などのセンチネルリンパ節への転移有無を知ることで縮小手術化が可能となり、不要なリンパ節郭清を防ぐことが出来ます。

各シンチグラフィの概要も参考にしてください。

29 18F-FDG 腫瘍 PET 検査で正しいのはどれか。 

1.アミノ酸代謝を評価する。 
2.静脈注射後3日で撮影する。 
3.早期胃癌の診断に有用である。 
4.前処置として下剤を投与する。 
5.主な排泄経路は腎・尿路系である。

解 5

18F-FDG は、尿路から排泄されます。膀胱に尿が貯まっていると、骨盤内の情報量が減ってしまいます。だから検査前に排尿し、撮影は足側から頭部に向かって行います。実習で教わったのを覚えております。

30 心臓核医学の検査で正しいのはどれか。

1.99mTc-tetrofosmin は虚血評価に用いる。
2.99mTc-MIBI は急性心筋梗塞巣に集積する。 
3.201TlCl は受動拡散によって心筋に取り込まれる。 
4.123I-MIBG は心筋の脂肪酸代謝の評価に用いる。 
5.123I-BMIPP は心筋の交感神経活性の評価に用いる。

解 1

2.99mTc-MIBI は正常心筋に集積し、病巣には陰性像になると思われます。

3.集積機序は、201TlClが能動輸送で、 99mTc-MIBIや99mTc-tetrofosminが受動拡散みたいです。

4.123I-MIBG は心筋の交感神経活性の評価に用いる。 

5.123I-BMIPP は心筋の脂肪酸代謝の評価に用いる。

31 骨シンチグラフィで正しいのはどれか。 

1.腸管が描出される。 
2.骨粗鬆症の診断に有用である。 
3.小児では骨幹部の集積が高くなる。 
4.ペースメーカは集積欠損像となる。 
5.放射性医薬品投与後 72 時間以降に撮影する。

解 4

ペースメーカーに放射性医薬品が集積しないことから、欠損像は予想できると思います。もしくは骨シンチは頻出問題なので、概要を覚え消去法で行くのもありだと思います。

各シンチグラフィの概要も参考にしてください。

32 ガンマカメラの空間分解能について正しいのはどれか。 

1.コリメータの厚さが厚いほど低い。
2.コリメータの穴径が小さいほど低い。 
3.シンチレータの厚さが厚いほど高い。 
4.半値幅(FWHM)は百分率(%)で表す。
5.被写体 – コリメータ間距離が大きいほど低い。

解 5

1.コリメータの厚さが厚いほど低い。→コリメータの厚さを「穴の長さ」と捉えます。長いほど空間分解能は高くなります。

2.コリメータの穴径が小さいほど低い。→空間分解能は高くなります。 

3.シンチレータの厚さが厚いほど高い。 →感度が高くなる分、分解能は低下すると思われます。

4.半値幅(FWHM)は百分率(%)で表す。→調査中

33 核医学の画像処理と目的の組合せで正しいのはどれか。 

1.バタワースフィルタ 減弱補正
2.チャン法      画像再構成
3.OS-EM 法     画像再構成
4.Triple energy window 法 減弱補正
5.ウィナーフィルタ  散乱線補正

解 3

補正関連の問題で、選択肢は頻出していると思われます。

  • 1.バタワースフィルタ 雑音除去
  • 2.チャン法      減弱補正
  • 4.Triple energy window 法 散乱線補正
  • 5.ウィナーフィルタ  雑音除去
34 腎臓の核医学検査で正しいのはどれか。

1.99mTc-DMSA を用いる検査では利尿剤による負荷をかける。
2.99mTc-DTPA を用いる検査では腎血漿流量を算出する。
3.99mTc-DTPA を用いる検査では前処置として食事制限を行う。
4.99mTc-MAG3 を用いる検査では前処置として水分摂取制限を行う。 
5.99mTc-MAG3 を用いる検査では排泄の指標として Tmax を算出する。

解 5

70回PM33と同様の問題です。腎シンチの概要を理解していれば、いけると思います。

  • 99mTc-MAG3 有効腎血漿流量(ERPF)
  • 99mTc-DTPA 糸球体ろ過量(GFR)
  • 前処置 → 検査前に排尿
  • 負荷 300ml程度を飲水(水負荷)

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